闘牌伝説マリサ 開発に至るまで 〜その光と影〜
それは2006年2月20日、冬の東京に遡る・・・
時は来夏に控えたコミックマーケット72Web参加決済締め切り当日。
中の人は悩んでいた・・・気持ちとしては72にサークル参加したい。
開発すべき同人ゲームのアイデアは既にある。
だが、開発が間に合うかどうかは未知数だった。
彼のだいたいPC98中期型と同世代ぐらいになるだろう頭脳は珍しく高速回転し
脳内で喧々諤々の議論が展開された。シナプスが電気信号を伝え、脳内物質が駆け巡った。
締め切りまでの時間は刻々と迫っている。ちなみに締め切りは午後一時である。
そしてひとつの結論が下された。
それは、即ち
λ_λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( `ー´) < 多分間に合うんじゃネーノ? / ノつ \__________ (人_つ_つ
というものであった。
要するに大した考えも無く申し込んだ訳である。
そうして中の人はコミケ72に申し込みを行った。これが後に
何になるわけでもない中の人のコミケ初参加である。
中の人は4月半ば、遅くとも4月中にはコーディングを完了し、5月を使って作画を行おうと心に硬く決めた。
ある薄曇りの冬の日の出来事である。
それから月日が流れた。
やはり2月27日締め切り当日にサークルカットをアップしたりなどしていたが、
開発自体には何ら着手しないまま、月日が過ぎていった。
中の人が諸雑多な日常に追われている間に季節が巡り、冬が過ぎ、春が来た。
その春も終わり、空気にかすかに夏の気配が感じられるようになった頃に、
彼の開発はようやく動き出した。
つまり、6月3日、サークル当落発表日である。
彼は半ば唖然とした表情でオンライン当落確認ページに表示された
彼自身の当選を指し示す文字列を眺めていた。
当落発表日における
予定開発状況
プログラミングを完了し作画の半分程度まで終了。
現実の開発状況
何もやっていない。
さあ
ジェバるか。
期間は2ヶ月と半分。
人員はほぼ漏れ一人。
プログラミングを完了し
原画を描き上げ
CGを着色し
BGMまで自作する。
「勝算は8.7%か。」
「反対する理由はない。やりたまえ。」
と言うわけで
「闘牌伝説マリサ」をよろしくお願いします。
戻る